(ケース2)形を変えて地域貢献を続ける

 

392290_230927243646006_1625197590_n.jpg株式会社三浦中央ケアサービス
介護施設経営
創業年 2011年
創業者の年齢 45歳

 

 

 今回紹介するケースは、医師である両親が運営する診療所を、医師でない子が介護施設を立ち上げることにより、実質的に事業承継をして地域貢献を継続する、というものです。

 

 相談者は、私の中学高校の同級生です。彼から久しぶりにメールを受取ったのは、2009年のことです。

 

 

 内容は、次のようなものでした。

・両親が三浦市で診療所を開設して約30年になるが、高齢になってきたため、そろそろ次のことを考えなければならない。
・両親は長年にわたり三浦市において行っていた医療事業を子に承継してもらい、地域貢献を継続することを望んでいる。
・相談者自身は医師ではないが、医療と密接に関連する介護事業を立ち上げ、親の意思を継ごうと考えている。

 

 

 つまり「医療介護事業での親子承継」であり、承継について親子の思いは一致しています。

 

 

 この承継のハードルは、「相談者が医師ではないため、医業を直接承継することはできない」いう点です。相談者には兄弟がおり、その中には医師もいますが、直ちに診療所を継ぐ可能性は少ないとのことです。また両親は、第三者に承継する気持ちはありません。

 

 

 そこで相談者が考えたのが、介護事業所の開設です。たまたま両親が所有する診療所の2階が未使用の状態になっているため、このスペースを活用すれば介護施設として運営することができます。また、両親が診療を続ける間は医療との連携が可能となり、利用者に介護サービスを提供するうえで大きなメリットになります。

 

 

 基本方針が決定したら、あとは実行あるのみです。相談者は長年アパレル関連の会社に勤務していて、介護業界は全くの素人です。介護業界のリサーチ、介護施設訪問とインタビュー、市役所との関係作りなど、まさに「ゼロからのスタート」となりました。もちろん、地域で長年医療に携わってきた、父の強力なバックアップがあったことは言うまでもありません。

 

 

 検討の結果、開設するのは介護事業の中でも新しい形態である「小規模多機能型居宅介護事業所」に決定しました。また、運営主体は動きのとりやすい株式会社形式とし、法人設立を行いました。創業計画の作成と資金の借り入れ、建物の改装、ケアマネ他人材の雇い入れ等の準備を進め、2011年12月に三浦市の指定を受けて施設はオープンしました。

 

 

 この記事を書いている時点で、施設がオープンしてから1年が経ちました。相談者は初めて直面する出来事に試行錯誤しながら、「みうらうみ」(施設の名称です)らしいサービスを利用者に提供するため日々格闘しています。しかし、そこには地域の人々の暖かいバックアップがあります。両親が30年間三浦市で地域貢献を続け、絶大な信頼を得ていることの賜物です。「みうらうみ」が、診療所と同様に地域の医療介護の拠点となる日もそう遠くないでしょう。

 

 

 

→(ケース3)士業(個人事務所)の、第三者への事業承継 

 

 

 

 

 

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