08/07/19
先日、私が参加している税理士の勉強グループに、三菱東京UFJ銀行の融資担当者を招いて勉強会を行いました。
三菱さんは最近、私が所属する税理士のネットワーク、TKCととても熱心に交流をしています。
三菱さんのような「メガバンク」は中小企業とは無関係、というのはもはや過去の話。三菱のみならず、三井住友やみずほなども、近年は中小企業への融資を積極的に行っています。
金融機関は、融資をしないと商売になりません。銀行は、お金を貸したいのです。しかし融資をするには、融資先が一定の基準=格付をクリアする必要がある。だから銀行は、どのような決算書が銀行から見て「貸しやすい」決算書なのかということを、勉強会等を通じて私たち税理士に伝えているのです。(以前の勉強会の記事はこちらを参照してください。)
さて、今回のテーマは、赤字会社や債務超過の会社がどのようにして「格付」をアップしていくか、ということです。
ご存じのように、これらの会社は形式的には「要注意先」と格付けされます。そうすると、以後の融資は難しくなります。
しかし融資先が中小企業の場合、銀行は大企業にするのとは違った基準で評価を行います。三菱さんの場合、中小企業独自の判定基準として、次の3つの点を評価するとのことでした。
① 会社独自の強み(営業力、技術力など)を持っていること
② 足元の業績が明るいこと(利益は横ばいだが、売上は増加しているなど)
③ 社長個人の資力があること
この3つのうち、最低2つ以上に当てはまれば、評価が上がる可能性がある、とのことでした。特に①に関しては、外から見ると素晴らしいものを持っているのに社長自身が把握していない、ということも多いそうです。ぜひ一度、自分の会社の「強み」を分析してみてください。意外な評価につながる可能性があります。
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